高等工科学校出身者はエリート自衛官?【卒業生が解説します】

高工校出身はエリート自衛官

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高等工科学校出身の自衛官は「エリート」 と言われることがあり、ボク自身も在校中や配属先で「生徒(高等工科学校出身)はエリート」ということを言われて、「自分、かっこいいじゃん(ムフフ)」なんてことを思ったりもしていました。

とはいえ、どうして高等工科学校出身者はエリートなの?

と疑問に感じる方も多いと思います。

そこでこの記事では、高等工科学校出身者がエリートと言われる理由について、高等工科学校出身(生徒56期)の視点からお伝えしていきたいと思います。

5分くらいで読めますし、生徒出身者がエリートと言われる理由について知っていただけると思いますので、ぜひご一読ください。

動画でご覧になりたい方は、こちらもどうぞ。

そもそもエリートとは

そもそもどういった人が「エリート」なのでしょうか。

結論から言うと「選り抜きの人々」です。

広辞苑によると、

エリート【lite フランス・elite イギリス】選り抜きの人々。すぐれた資質や技能をもち、社会や組織の指導的地位にある階層・人々。選良。「—意識」

広辞苑

とされており、以下の3点がポイントになりますね。

  • 選り抜きの人々
  • すぐれた資質や技能をもっている
  • 社会や組織の指導的地位にある階層・人々

次の項目からは、広辞苑の定義をもとに、高等工科学校出身者が「エリート」に当てはまる理由をお伝えしていきます。

高等工科学校出身者がエリートな理由

広辞苑での定義を元にした場合、高等工科学校出身者がエリートに当てはまる理由が3つあります。

  • 高い倍率を通過している
  • 15歳から自衛官に必要な知識・技能を身につけている
  • 19歳で陸曹になることができ、幹部も目指せる

高い倍率を通過している

高等工科学校出身者は、数千人の受験者のなかから選抜された300人ほどの15-16歳の男子で構成されています。

倍率で言うと、数倍から十数倍です。

高い倍率を通過し、国に選ばれて自衛隊へ入隊しているという点で、広辞苑のエリートの定義の1つ、「選り抜きの人々」や「すぐれた資質をもっている」に当たりますね。

超難関というほどではないにしても、やはり試験対策は必要です。

15歳から自衛官に必要な知識・技能を身につけている

高等工科学校に入校した時点では自衛隊員として必要なスキルをもった生徒はほとんどいません。

※電子工作がめちゃめちゃ得意な人や、突出した運動能力を持っている人も中にはいます。

しかし、入校時にスキルはなくても高等工科学校のカリキュラムで

  • 専門教育(電子機械工学・情報工学)
  • 防衛基礎学

といったことを学んでいくので、将来の技術陸曹として必要な資質や技能を高めることができます。

卒業するころには自衛官としての基礎が身についているため、高校や大学を卒業して入隊する方と比べて一歩先を歩くことになり「すぐれた資質や技能をもっている」という面でエリートとなりますね。

19歳で陸曹になり、幹部も目指しやすい

入校する年齢にもよりますが、多くの生徒は18歳で陸士長、19歳で3等陸曹に昇任します。

自衛隊の階級が上から「幹部・陸曹・陸士」とある中で陸曹となるため、早ければ19歳で陸士へ指導する立場になるということです。

陸曹にとどまらず、幹部となる人も多いため、エリートの定義にあった「社会や組織の指導的地位にある階層・人々」にも当てはまりますね。

この点、一般的な高校を卒業して18歳で入隊した方が陸曹を目指した場合は、3曹になれるのは早くても21歳や22歳です。

高等工科学校出身者は陸曹を目指す上でアドバンテージを持っていることになります。

高等工科学校を目指すうえで「エリート」は意識しない方が良い

ここまで高等工科学校出身者がエリートである理由についてお伝えしてきましたが、個人的には「エリート」意識は持たない方が良いと考えています。

理由は「エリート」という言葉に考え方や価値観が縛られる可能性があるからです。

「エリート」と周りから言われていると響きは良いのですが、無意識に「エリート」を指標にした価値観で物事を見ることにもつながります。

例えば、

  • 「エリートなオレは偉い」
  • 「エリートの俺の言うことを聞け」

といったように傲慢な態度・発言をするパターン。

逆に、

  • 「エリートなんだからこれくらいできなきゃ」
  • 「エリートだから他の人よりもうまくやれなくちゃ」

といったように、自分で自分のことを精神的に苦しくしてしまうパターンもあります。

上野の例は極端かもしれませんが、人間関係が悪くなったり、自分のことを追い詰めてしまうことにつながったりと、良い方向に向かうことは少ないです。

上記のようにならないためにも、自分の価値観や判断基準が「エリート」という言葉に縛られないよう、注意が必要です。

「エリート」を意識しないコツ

「エリート」という言葉を意識しすぎないためには、目的意識や自分の価値観を見返せるようにしておくと良いですね。

具体的には、

  • 価値観や高等工科学校を目指す目的を紙に書いて壁に張る。
  • 目的を書いたメモを持ち歩く。

といった感じです。

紙に書いて見返せるようにしておくと、「エリート」を指標とした物の見方をしたときでも、考え方に修正をかけることができます。

もし、現時点で目的や価値観が決まっていない、という場合はぜひこの機会に考えてみてください。

価値観や目的について知るには、「世界一やさしいやりたいことの見つけ方」という本がオススメです。

まとめ:高等工科学校出身者はエリート

この記事では、以下のことについてお伝えしてきました。

  • 高等工科学校出身者がエリートな理由
  • 高等工科学校を目指すうえで「エリート」は意識しない方が良い
  • 「エリート」を意識しないコツ

  高等工科学校出身者は早くに陸曹になることができ、幹部も目指せるため、エリートと言われるのもうなずけます。

とはいえ、「エリート」を意識しすぎると生きづらくなることもあるので、その点は注意しながら高等工科学校を目指してみてください!

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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